アフガニスタン・ペーパーズ
2022年9月3日 日経朝刊 書評欄
アマゾンで速攻で買って、読みだしたら、これまたヘヴィーな内容で。
本当に読み応えのある、凄い本だった。
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第Ⅲ部 ターリバーンの復活 2006~2008
11 アヘンとの戦争 P148
リバーダンス作戦はあらゆる点で裏目にでた。
~略~
「みんなが大成功だと言っているが、ただのたわ言だと思う」
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アメリカ政府の「凄い」ところは、政府の行った施政についての資料を
人民の財産として、しっかり残すことを、実行しているということ。
情報開示に耐えられ、それを支える体制が「ある」ということ。
日本政府のように、こともあろうに、公文書を、
「 改ざん・隠ぺい・破棄 ・黒塗り」することなく、
莫大な事実を、ありのまま、そのままに保存し、
後世の検証を「可能」にしていること。
誰が、誰と、いつ、何を、どう決断し、どんな予算で、どう実行したか。
そして、何を得られたか。
失敗の記録を、将来のために残す。
これを、ちゃんと出来る国と、出来ない国。
「民度の差」と、片づけることなく、国民一人一人が、
考えていかなくては、と秋の日の夜に思う。